2023年10月4日(水)、アジア工科大学(AIT, Asian Institute of Technology)の山本和夫学長が、京都大学を訪れ湊長博総長を表敬訪問しました。AITは1959年創立のSEATO工科大学院大学に由来し、1967年にSEATOから独立したタイ王国政府公認の国際大学院大学で、アジア途上国を中心とした学生を教育しています。日本は、教員の派遣(1969~2007年)や奨学金の供与などで貢献して来ています。山本和夫学長は、東京大学名誉教授で、その在任中、JICA派遣教員、副学長をAITで経験し、2022年9月から暫定学長になるとともに、その1年後の2023年9月から正式な学長に就任しています。今回の訪問は、外務省、JICA、東京大学総長など日本の主要機関で就任の挨拶をする一環の一つです。なお、山本学長は、副学長時の2014年3月5日にも京大を表敬訪問されています。
京都大学は、10名ほどの教員をAITに派遣した他、逆に50名ほどのAIT修了生を、工学研究科や地球環境学舎の博士課程に国費奨学生として受け入れてきました。今回の総長との面談では、河野泰之副学長、須﨑純一工学研究科教授、藤井滋穂地球環境学堂客員教授(京大名誉教授)の3名の元AIT派遣教員および越後信哉地球環境学堂教授が同席し、国際教育の抱える問題や教育・研究の国際化における課題を広く議論しました。その後、記念品の交換、集合写真の撮影で、表敬訪問は終了しました。
山本AIT学長(左端)の面談風景
山本学長から湊総長へのプレゼント(AITプレート)
表敬訪問の集合写真
左より、須崎教授、藤井名誉教授、河野副学長、山本学長、湊総長、越後教授