京都大学大学院地球環境学堂は、10月22日(土)に第22回環境技術学会年次大会を環境技術学会とともに主催しました(実行委員長:越後信哉地球環境学堂教授)。会場には、吉田キャンパス総合研究5号館を用い、聴講者に加え、座長、発表者も対面でもオンラインでも参加できるハイブリッド形式としました。対面での開催は3年ぶりです。計画当初は、懇親会も企画しましたが、新型コロナウイルス感染症の状況やそれに対する学内外の対応を踏まえ、中止としました。
参加者総数は139名であり、105名が現地で、34名がオンラインで参加しました。内容は、口頭発表とそれに対する質疑応答セッションが主体であり、その後、特別講演、表彰式を含む閉会式が行われました。
口頭発表は、4セッションを並行で行い、総数は、60件でした。環境工学やその関連分野に関する幅広いトピックについて発表があり、活発な討議が行われました。新型コロナウイルスへの対応や関連データの解釈に関する発表もありました。ハイブリッド開催で懸念された各参加者のZoomへ接続については、この2年で参加者がオンラインでの発表に慣れたこともあり、大きな問題なく会場とオンライン参加者との質疑応答ができました。
特別講演では、元地球環境学堂所属の森本幸裕本学名誉教授に、「温故知新の雨庭(あめにわ)グリーンインフラ」と題してご講演いただきました。日本の伝統文化の中にある知恵を活かし、環境・社会・経済の課題の解決を目指す取り組みについて講演いただき、講演後には多数の質問が寄せられました。
また、プレゼンテーション賞(40再未満の若手)、実務・社会貢献賞(非会員も含む発表)の投票審査ではオンラインのツールも活用してハイブリッド形式で実施し、閉会式での受賞者発表は大いに盛り上がり、盛会のうちに終了しました。