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創⽴20周年を迎えて

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地球環境学堂・学舎・三才学林 創立20周年を迎えて

地球環境学堂・学舎・三才学林は 2002 年 4 月に創立され、2022 年 4 月を以って創立 20 周年を迎えることができました。これも、設立準備の段階から現在までご尽力いただいた皆様のお力添えがあって成し遂げられたものであり、深く感謝申し上げます。

地球環境学堂・学舎・三才学林は、「環境の世紀」と呼ばれる 21 世紀のはじまりにふさわしい新しい大学院で、経済学研究科、工学研究科、農学研究科、人間・環境学研究科、人文科学研究所の 5 つの大学院が人的資源を出し合い、関わりをもつことで設立された大学院です。京都大学の中では他に類をみない制度のもと、多くの方々にご支援を賜り、力を合わせ、地球環境学堂・学舎・三才学林はその活動の場を広げて参りました。20 年間の中で、流動分野の制度等によって地球環学堂で研究に携わった教員の数は 200 人を超えます。これだけ多様な部局の先生方と手を取り合い、創立 20 周年を迎えられたことはこの上のない喜びです。今後も地球環境学堂の流動分野制度のもと、さらに多くの研究者が地球環境学の研究に携わり、協働の輪が広がっていくことを期待しています。

この 20 年間、地球環境学堂・学舎・三才学林は研究・教育・アウトリーチ活動の面でさまざまな新しい取り組みに挑戦し、その活動の幅を広げて参りました。特に直近 10 年間は、日本国内にとどまらず、アジアの環境問題の解決に取り組み、「海外サテライト形成による ASEAN 横断型環境・社会イノベーター創出事業(EIP)」に注力しました。事業の一環として実施された「Seeds Fund」では、2013年に事業を開始して以降、これまでに毎年約 3 万ドルの予算枠で累計 137 名の若手研究者に助成し、地球環境学堂と海外の若手研究者との国際共同研究を推進して参りました。教育面では、3 年間で 2 つの大学の修士号を取得できる「ダブルディグリープログラム」を開始し、2022 年 11 月現在、タイのマヒドン大学との間に 10 名、中国の清華大学との間に 7 名、インドネシア IPB 大学と 9 名の学生が、それぞれ参画しています。これらの活動が実を結び、2019 年以降は「海外サテライト形成による ASEAN横断型環境・社会イノベーター創出事業(EIP)」が基幹経費化されました。

今後は、流動分野制度を活かした地球環境問題解決に資する学際研究の一層の強化、アジアの諸大学との連携を世界の他地域へと拡大させる国際連携の拡大、若手・女性・外国人研究者等が活躍する多様性のある研究科の実現に向け、より一層尽力して参ります。20 年を節目とする私たちの新たな歩みの始まりに、引き続きご指導ご鞭撻賜りますよう心よりお願い申し上げます。

2023 年 3 月吉日
京都大学大学院地球環境学堂長・地球環境学舎長勝 見 武

連携⼤学からのお祝いメッセージ

連携大学から、たくさんのあたたかいメッセージをいただきました。

地球環境学堂・学舎・三才学林:成果と展望