2024年度の京都大学国際シンポジウム
2024年度の京都大学国際シンポジウム「アジアにおける地球環境学の教育研究に関する国際シンポジウム:国際連携による人材育成のアプローチと今後の展望(Kyoto University International Symposium 2024 on Education and Research in Global Environmental Studies in Asia: Measures and Perspectives of Human Resource Development through International Environmental Cooperation)」は、2024年12月3日に、カンボジアのプノンペンにある王立農業大学を主会場にハイブリッド形式で開催しました。本シンポジウムには、アジア諸国を中心に22ヶ国48組織から、研究者や学生、民間企業関係者など合計360名が参加しました。
シンポジウムは、湊長博 総長、田中千尋 学堂長、小林広英 教授(国際シンポジウム部会長)、Ngo Bunthan王立農業大学長、による開催の辞から始まりました(一部オンライン)。続いて、西前出 副学堂長とHuon Thavrak王立農業大学副学長による2本の基調講演が行われ、各大学におけるこれまでの研究活動と今後の展望や、学際的・国際的な連携による教育モデルについての話がありました。その後の若手研究者や学生による3分野((1) Environmental Technology、(2)Natural Resources、(3)Global Ecology)のポスター発表及び質疑応答セッションでは、様々な討論が行われました。
午後からは、京都大学、王立農業大学、フエ農林大学、IPB大学、バンドン工科大学、ハノイ理工科大学を代表する研究者によるパネルディスカッションが行われ、大学間連携による教育カリキュラムの強化に向けて活発な議論が交わされました。また、それぞれの研究室のプロジェクトの紹介を行い、相互の連携や共同研究の可能性を探る機会を提供するコラボレーティブセッションを実施しました。続いて、選考委員会により選出されたベストポスター賞の表彰式が行われ、田中学堂長から受賞者に賞が授与されました。最後に、Huon 王立農業大学副学長による閉会の辞が述べられ、本シンポジウムは閉幕となりました。
本シンポジウムは、学際的・国際的な人的ネットワークを強化し、教育カリキュラムの向上や国際共同研究の推進に向けた重要な機会となりました。また、若手研究者にとっては研究発表や交流を通じて新たな視点を得る有意義な場となり、今後の持続可能な未来に向けた協力の基盤が築かれることが期待されます。
フライヤー
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