第7回マヒドン大学On-site Laboratoryワークショップが,2024年2月23日(金)9:30(現地時間)より,現地とオンラインのハイブリッドにて開催されました。
本学は,国立大学法人構想の柱の1つとして掲げた「柔軟かつダイナミックな体制による知の創造」を実現する取り組みとして,海外の大学や研究機関と共同で現地運営型研究室(On-site Laboratory)を設置しています。地球環境学堂は,2018年からマヒドン大学と共にOn-site Laboratoryプログラムに参入し,“京都大学On-site Laboratory 「Mahidol環境学教育・研究拠点」”の活動を展開してきました。
本学の地球環境学堂が主催する本ワークショップは,新型コロナウイルス感染症の影響によりオンラインでの開催が続いていましたが,今回の第7回目は4年ぶりに現地を含む開催となりました。京都大学とマヒドン大学を中心に研究者や学生123名(現地63名,オンライン60名)が参加しました。
ワークショップの開催に先立ち,マヒドン大学On-site Laboratoryの銘板が披露されました。続いて,河野泰之 京都大学 副学長による開会の辞(VIDEO録画再生)とThanapat Wanichanon マヒドン大学 工学部長の歓迎の挨拶があり,その後,越後信哉 京都大学大学院 地球環境学堂 教授より,マヒドン大学工学部と地球環境学堂の間で行われているダブル・ディグリープログラムと本On-site Laboratoryとの連携について説明があり,今後の教育と研究での協働について議論を行いました。記念撮影の後,4つの分科会((1) 環境工学,(2)農業・生態系,(3) 公衆衛生,(4)化学工学)に分かれ,京都大学およびマヒドン大学双方の研究者から近年の研究成果や教育・研究活動の展開について情報交換が行われました。
Plenary Sessionでは,それぞれの分科会の内容について,各分野のコーディネーター等から報告があり,分野を超えての情報共有および意見交換が行われました。総括討論では,越後信哉 教授とSuwanna Boontanon マヒドン大学・京都大学クロスアポイントメント准教授が座長をつとめ,今後の研究・教育活動,特にダブル・ディグリープログラムの深化について,実際にダブル・ディグリープログラムを経験した学生の体験談も含め,活発な議論が交わされました。
最後に,Pattaraporn Posoknistakul マヒドン大学 工学部 国際交流担当副学部長と宇佐美誠 京都大学大学院 地球環境学堂 副学堂長による閉会の辞をもって,ワークショップは閉幕しました。
京都大学とマヒドン大学の共同研究および教育活動に関する活発な情報交換が成されたことはもちろん,研究・教育における協働について様々な可能性が議論され,実りあるワークショップとなりました。ハイブリッド開催の利便性と対面でのディスカションの重要性を再認識する機会となりました。
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